2024-05-23

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第一話の重要性

1週間に3ページだけでも描く習慣をつけるため2024-05-13から取り組んでいます。

そこで、いろんな漫画を読んでみて思ったのですが、第一話は特に重要です。

第一話では真剣に絵が書き込まれていて、決して連載の終盤ほどはうまくないですが、時間をかけて作り込まれているのを感じます。

つまり、漫画の第一話は短時間で作れるようなものではないなと思いました。正確には短時間で作れても、決して良いものにはならないと思う。

したがって、単純に1週間に3ページと考えていましたが、この考えを改めなければいけません。

そこで具体的にどういった手順がいいのか考えてみました。

第一話の絵は後に尾を引く

第一話の絵は、ある意味で本気を出して描かなければいけません。

例えば週刊連載を想定して雑に短時間で書いてしまうと、後に尾を引くと思います。つまり、その絵が2話以降も引き継がれます。

反対に、ここでしっかりと書き込んでおくと、その絵で安定していく可能性があります。

ですから、第一話を短時間で作り上げることを目標にしてしまうとよくない。

規則としては、第一話の絵を修正しながら、新しく3ページ書いていくのがいいですね。

第一話ですべてを語る

設定があり、伝えたいことがあるなら、第一話で全てを語るといいでしょう。そういった物語の構成を行います。

ただし、これは面白さや読後感と相反する可能性があります。その辺のバランス感覚が重要です。

なぜかというと、その作品は最後にすべて分かるからです。つまり、それまではわからないということです。

第一話を見ただけでは意味不明で、最終話を見ると理解できるようになっているため、面白さ的には難しい。

第一話は最終話までの短縮版

したがって、第一話も最終話までの道のりと同じように物語を構成しなければいけません。

私が漫画を読んでいて好きな瞬間がいくつかあります。

それは、敵が味方になる瞬間。一人だと思っていたら、沢山の人が支えてくれていたことがわかる瞬間。本当のことがわかった瞬間。心が通じた瞬間。

その瞬間、その一コマのために、たくさんの物語を積み重ねていくのだと思います。

このショートバージョン(短縮版)を第一話でやり遂げる必要があります。

以上を踏まえて、絵を書き、物語を作ります。

最初のページ

例えば、ドラゴンボールを見ていくと、シリーズが始まる最初のページが特に上手いと感じる。1ページ目と14ページ目を比較すると、その違いは明らかで、最初のページは特に重要なのかもしれない。

具体的には、ピッコロ編が終わりサイヤ人編が始まるところ。

これはぱっと見で上手いなあというものではくてはいけない。

どれだけ細かく描き込まれているかというのは関係ない。

それよりも重要なのは、シンプルでありつつ、立体感があり、明確なポイントが存在すること。そして、なにより背景が気持ちいいものであること。背景にはその章のテーマ性が感じられる。例えば街で話が繰り広げられるなら街を、宇宙なら宇宙を描くといい。

それがぱっと見で上手いなあ感じる絵だと思う。