アイが天の川を使ったあとを断片的に文章化

第三位

キラキラと煌く星々を前に立ちすくむテストと第二位だったが、そんなとき、緑色の大きな蛇がゲートから姿を現した。

「し、しんおう!?」

「やはり、こうなったか」

「なぜおまえが!?」

「われは、気になったので戻った…相手はあのアイだ。何が起きてもおかしくない」

「おまえ、あれのことを知ってたのか!?」

「むかしからのつきあいだ。あれの器はわれにも計り知れない」

「なっ!?」

「われが話せるようになったのもアイが作った試作品だった。アメのような形をした知恵の実だ。そして、いつしか神の座の第三位にのぼりつめていたのがわれだった」

「そうだったか、お前も苦労してんだな」

「あなたにも色々あったみたいですね。しかし、今はそんなことはどうでもいい」

「われならなんとかできるかもしれない」

「ほ、ほんとうですか?」

「われはアイを知っている。あれはどこまでも甘いのだ。われをターゲットしている状況、アイにとって予想外なはずだ。われがアイに呼びかける」

パレード

事件から1週間が経ったオクト星。

オクト星は華やかに彩られていた。

大きな会場には人々が集まり、楽しげに話をしている。

会場の裏側には、ドライと数名のオクトカットがいた。

「あの一発は本当にすごかったよな」

「いやー、はっはっは」

「あいつには一発くらいかましたかったんだ」

あのとき、ドライは突然、ぐったりと前かがみになった男にドカンと一発お見舞いしていた。

そして、あとから出てきた怪しげな鎧の兵士たち2名に即刻に出ていくよう父と話をつけたのだった。

久しぶりに会った父は、何故か喋れるようになっていた。たしか昔は言葉が通じなかったはずだ。片言だが「大きくなった」と言われて嬉しかった。

そして、それを見ていたリーマンくんや他のオクトの人たちが歓声を上げた。

「やった!あのドラゴンが奴らを追い出したんだ!!」

噂はまたたく間に広がり、そして、今回、僕はこの式典に参加しているというわけだ。

「それにあのときのセリフ、よかったな。この星にかまうな、でていけ!って」

今回表彰されるのは、僕とリーマン、そして、車のオクトカットのようだ。

しばらくして、花火が打ち上がった。歓声や拍手が街中に響き渡る。

白と赤の階段を登り、その天辺には光り輝く球のようなものがおいてあった。

前に立つ髭をはやしたオクトカットが長い羊皮紙を読み上げている。

「この玉は…長い歴史を持つ…歴代の王たち…先見の…平和を…」というようなごにょごにょした言葉はあまり耳に入ってこなかった。

そして、最後に、その玉を手渡され、僕はそれを掲げた。

すると、爆発的な歓声が上がり、音楽が流れだした。

僕はこの日のことを忘れない…それほど印象的なパレードだったんだ。

銀河団の混乱

その頃…

銀河の中心、銀河団の本部は大混乱に見舞われていた。

小さな光に広々とした円形の部屋。たくさんの黒い影。

断続的な音がする。

ここでは、それは大混乱に陥っていることを意味していた。

同じ調子、同じ音声があちこちから響き渡る。

「権限は問題ないか?」

「問題あり」

「それはなぜか」

「アクセス不能」

「アクセスできるもの答えよ」

「事態を持って権限に関する秘密指定を解除」

「述べよ」

「権限は、質量を超えるときのみ変更可能」

「質量とは?」

「銀河団がコントロール可能な質量をさす。神々を多数封印していることから突破は不可能と推測される」

「結果を述べよ」

「結果、突破される質量を観測。この銀河の総質量とほぼ一致」

「ありえない」

「どうする?」

「なぜ?」

「情報を精査中…述べる」

「推測を許可」

「アムに問題が発生していた」

「アム…我々の手中にあるあのアムか?」

「そう、通貨のアムだ」

「事態を持ってアムに関する秘密指定を解除」

「アムは銀河団が最初に封印した神、創造をもって稼働」

「創造については」

「創造について、神の特性、確認されている13のうちのひとつ。もっとも発現が珍しいといわれている」

「それを我々が獲得したか?」

「最初に」

「知らない」

「同じく」

「銀河団の最上層でも今や知るものは限られる」

「述べよ」

「実験の結果、その特性、最も望んだものを生み出す。望んだものしか生み出さず。それは一つだけのものとなる」

「ほかのものは?」

「ない」

「金か?」

「そう。だからアムの神は金を作る。金しか作れない」

「創造の神、その個体について」

「おそらく、物心ついたころ、そのもの心の奥底に最も望む、それを生み出す能力。アムの個体は金を望んだ。我々はその能力を利用した」

「理解。その後」

「アム、通貨を作り続ける。だが、近年、アムの封印が解かれた気配あり」

「なぜ気づけない?」

「妨害あり。妨害したのは、おそらく、死の神だ」

「…あの、大鎌を持った小娘!」

「なぜ捉えない?」

「逃げられた」

「ビーッツビーー!!」

「きたか」

「はやすぎる」

「われわれのそんざいにきづいているのか」

「なぜ」

「わからない」

「どうやった」

「わからない」

そして、あたりが真っ暗になった。

「権限は?」

「ない」

「書き換えられたのか」

「書き換えられた」

「目的は?」

「わからない」

その後、しばらくして銀河団が捕まえ封印していた神々が開放されたことが判明する。